SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

インフラ技術のトップランナーと行く、開発者のためのSRE探求(PR)

システムの信頼性を高める、クラウドネイティブ実践のコツとは? 青山真也氏×スリーシェイクが語る「これまで」と「これから」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

進化が速いクラウド技術にキャッチアップしていくコツ

――クラウドネイティブの実践には、組織やそれを構成するエンジニアの動き方も大事になるかと思います。どのような方針で活動していけばいいでしょうか。

手塚:組織も人もシステムも全て、変化するという前提が重要です。例えばKubernetesやIstioなどは数か月に一度更新されています。1年も経つと、もはや古いです。こうした速いサイクルに対応できる組織や人でないと難しいと思います。

青山:私が見ている範囲ですけど、クラウドネイティブで成功している組織は変化に強いと思います。例えばOSSや技術動向などもきちんと追っています。「追っている」と言っても、ただウォッチしているだけではなく、継続的に更新し、新機能が追加されれば活用しています。新しい解決策が出たら、既存のものを捨てて新しいほうを選択することも多いです。

――そうしたスタンスは組織全体で作っていくことが大事かと思うのですが、役立つプラクティスや参考になるものはありますか?

青山:順不同ですが、組織が勉強会、Meetup、カンファレンスなどへの参加を許可したり、海外カンファレンスに送り出したり、業務でOSSへのコントリビューションを許可したりすることです。その他にもチーム内で技術のキャッチアップや勉強会、クラウドベンダーを招いて紹介してもらうなど、インプットや交流などを継続できるといいですね。

 これらは仕事ではなく個人のスキルアップと見なされ、「業務外にやって」と言われたりすることも多いですが、Googleの「20%ルール」の例もあるように、回り回って会社にもいい結果をもたらすので、そうした余地は大事かと思います。

手塚:実際に、スリーシェイクもそうした余地を大事にしています。エンジニアが楽しめる余地がないと、面白くないというか。その面白さが技術の向上につながると思うので、意識していかないといけないと思います。

 あとは、経験の共有は重要だと考えています。スリーシェイクも社内で週2回、プロジェクトで新しく経験したことをLTで共有してもらっています。さまざまなプロジェクトでの経験知を共有し、新たな知見・自身のプロジェクトに還元する機会になるのはとても有益だと思います。

青山:個人で社外の人と交流を広げるのであれば、イベントでのLT登壇がおすすめです。内容についてのフィードバックや質問が来ますから。もちろん、ただ参加して誰かに話しかけてもいいのですが、登壇していたほうが共通の話題に困りません。LTなら内容が緩くてもいいですし、みんなと共有したいというスタンスで参加すると良いと思います。

サービスメッシュ、AIOps、NoOps……期待が高まるクラウドネイティブの未来

――クラウドネイティブに関連して、お二人が最近着目しているトピックなどはありますか?

青山:eBPFを活用したサービスメッシュですね。Istioなどの本番導入事例もよく目にするようになっています。管理性や可観測性の向上に期待できますし、eBPFによってこれからもっと発展していきそうです。

手塚:サービスメッシュだと、スリーシェイクではIstio 1.0から取り組み始めています。1.1で金融業界の本番ワークロードに導入するなど、早い段階から経験を積んでいるのですが、最初は情報がなくて大変でした。その他だと、最近はNoOpsやZeroOpsとか聞きますね。専門分野ではないのですが、オペレーションも含めて全て自動化する世界です。

青山:あとは機械学習の適用もありそうですね。AIOpsとか。メトリクスからトレンドを見てオートスケールするとか、障害時に根本原因をAIで検知したり、自動回復したり。本番導入事例を見ることができるのは何年後になりますかね

――この記事を読んだ読者がクラウドネイティブを実践していくにあたり、何かメッセージをいただけますでしょうか。

青山:繰り返しになりますが、オープンなイノベーションをみんなで進めていくことが大切です。コントリビューションはコードやソフトウェアを書くだけではなく、情報や事例の共有もコントリビューションになります。各社や各個人が新しい技術に目を向けて、メリット・デメリットを考えてみんなと共有していくことも重要です。

手塚:そうですね。アウトプットを絶えず続けていくことですね。スリーシェイクはそうした取り組みに積極的です。これからも情報発信を続けていきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

SRE総合支援サービス「Sreake(スリーク)」

 「Sreake」は、SRE(Site Reliability Engineering)による設計及び構築支援から人材育成まで、クライアント組織に深く入り込んだコンサルテーションを提供しています。AWS/GCPなどのマルチクラウドの導入や、KubernetesやIstioを始めとしたクラウドネイティブに特化した技術に強みを持っております。金融・医療・動画配信・AI・ゲームといったさまざまな業界業種・領域での実績から、最適な課題設定と解決策を提示し、最新技術で、競争力のあるインフラ環境を構築、また維持できるチーム作りをご支援します。

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
インフラ技術のトップランナーと行く、開発者のためのSRE探求連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

篠部 雅貴(シノベ マサタカ)

 フリーカメラマン 1975年生まれ。 学生時代、大学を休学しオーストラリアをバイクで放浪。旅の途中で撮影の面白さに惹かれ写真の道へ。 卒業後、都内の商業スタジオにカメラマンとして14年間勤務。2014年に独立し、シノベ写真事務所を設立。雑誌・広告・WEBなど、ポートレートをメインに、料理や商品まで幅広く撮影。旅を愛する出張カメラマンとして奮闘中。 Corporate website Portfolio website

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/15856 2022/06/08 11:05

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング