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Developers CAREER Boost 2023 セッションレポート

VUCA時代を乗りこなすエンジニアの成長とは? キャリアを切り拓く「成長サイクル」と3つのアクション

【C-4】「成長サイクル」でVUCAの時代を乗りこなす

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 変化の激しい現代社会は、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)からなる「VUCA」の時代だと言われている。副業解禁といった社会的変化や、LLMをはじめとするAIの台頭などITエンジニアを取り巻く環境も急激に変化した。先行きの見えない時代において、キャリアの将来を心配するITエンジニアは少なくない。「複数のスキルを習得しそれらを組み合わせることで、時代や技術の変化と不確実性に対処できるようになること」をITエンジニアとしての成長と定義するのが、株式会社LayerX バクラク事業部 エンジニアリングマネージャーの新多真琴氏だ。キャリアに不安を感じているエンジニアに向けて、新多氏は自らのキャリア観や成長するためのアクションについて語った。

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「コード以外」の知識&経験が求められるこれからのエンジニア

 新多氏のセッションは、「そもそも成長する必要があるのか?」という根源的な問いからスタートした。ITエンジニアのキャリアアップには不可欠とも思える自らの成長も、新多氏は「必ずしも不可欠ではない」と主張する。その理由として、「一度身に着けた“コードを書く力”はなかなか風化しない」ことを挙げた。

代替可能性が高くなる中、エンジニアはどう生きるか?
代替可能性が高くなる中、エンジニアはどう生きるか?

 ただし、アジャイル・スクラムが一般的な開発手法となった昨今では、市場にいる人材の持つスキルと案件を素早くマッチングさせてより速く価値を発揮できるようになっているのが現状だ。さらに、ChatGPTやCopilotをはじめとするLLMが台頭したことで、クエリ作成など普段エンジニアが対応している仕事をAIに任せる場面も増えている。こうした状況を鑑みて、新多氏は「代替可能性が高くなってきたことは、リスクとして認識しておきたい」と警告する。

株式会社LayerX バクラク事業部 エンジニアリングマネージャー 新多 真琴氏
株式会社LayerX バクラク事業部 エンジニアリングマネージャー 新多 真琴氏

 とくに事業会社のエンジニアは事業価値の向上をミッションとしているため、新多氏は「LayerXでも、スクラムマスターやPMといった役割の一部を兼務することもある」と実感を述べたうえで、「会社を取り巻くさまざまな環境を鑑みると、エンジニアにはコードを書くこと以外のスキルが求められる時代になりつつある」と語った。

 新多氏はこうした時代の変化を前提に、「今あるものを大事に生きているという現状維持では、市場価値が右肩下がりになってしまう」とした。そのうえで、「常に上を目指して頑張る必要はないが、環境の変化をもたらす時代の波を乗りこなすだけの成長は必要だ」と主張する。

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インプット+行動=「成長サイクル」

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この記事の著者

中島 佑馬(ナカシマ ユウマ)

 立命館大学卒業後、日刊工業新聞社にて経済記者として勤務。その後テクニカルライターを経て、2021年にフリーランスライターとして独立。Webメディアを中心に活動しており、広くビジネス領域での取材記事やニュース記事、SEO記事の作成などを行う。

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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