ノーコードで生成系AIアプリの開発が可能に! Prompt flowsがプレビュー
Prompt flowsという機能がプレビューとして利用可能になったという発表がありました。
この機能では、Bedrockを利用したワークフローの開発、テスト、デプロイの迅速化を実現できます。画面左にある「ノード」と呼ばれる構成要素を右側の画面に配置し、フローを構成します。
ノードには以下のような機能が用意されています。
- Logic:条件分岐といった処理機能
- Orchestration:BedrockのPromptやAgent機能
- Code:Lambda連携機能
- Data:プロンプトが参照するデータソースの指定機能
- AI Services:AWSが提供するAmazon Lexとの連携機能
- Other:出力機能
上記のノードを組み合わせることで、Knowledge BasesやLambdaといったAWSサービスとの連携や、処理ロジックの実装をノーコードで実現できます。フローを構築した後は、本フローをAPIで呼び出し、利用することになります。
BedrockのKnowledge Basesのサポート対象が拡大! Sharepointも対象に
生成系AIの出力精度を高める手段の一つに、検索拡張生成(RAG)手法があります。ビジネスシーンにおけるRAGの活用事例としては、自社に蓄積しているデータ・情報を生成系AIのデータソースに加え、出力の精度を向上させるといったことが挙げられます。
Bedrockでは、Knowledge Basesという機能を用いてRAGを構成することが可能です。
これまでは、データソースの連携先がS3のみとなっていましたが、今回のアップデートにより、データソースが追加になりました。
具体的なデータソースとしては、ウェブデータソース、Atlassian Confluence、Microsoft SharePoint、Salesforceが追加になっています。Knowledge Basesの設定画面を開くと、プレビュー版として上記のデータソースが設定可能になっています。
ConfluenceやSharepoint、Salesforceといったサービスは、企業の情報やデータが蓄積されやすいデータソースであるため、これらの情報を有効活用できる点は嬉しいのではないでしょうか。
まとめ
今回は、Bedrockeの注目アップデートを紹介しました。各アップデートはプレビュー版であるものの、今後の生成系AI活用をより便利に、有効に活用できるようになるアップデートでした。今後も生成系AIのサービスアップデートに注目していきたいと思います。
本記事が今後のAWS活用のお役に立てば幸いです。