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これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート

プロンプトの管理やRAG構築が便利に! AWSの生成系AIサービス Amazon Bedrockの最新アップデート

第25回 Amazon Bedrock

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ノーコードで生成系AIアプリの開発が可能に! Prompt flowsがプレビュー

 Prompt flowsという機能がプレビューとして利用可能になったという発表がありました。

 この機能では、Bedrockを利用したワークフローの開発、テスト、デプロイの迅速化を実現できます。画面左にある「ノード」と呼ばれる構成要素を右側の画面に配置し、フローを構成します。

フロー画面
フロー画面

 ノードには以下のような機能が用意されています。

  • Logic:条件分岐といった処理機能
  • Orchestration:BedrockのPromptやAgent機能
  • Code:Lambda連携機能
  • Data:プロンプトが参照するデータソースの指定機能
  • AI Services:AWSが提供するAmazon Lexとの連携機能
  • Other:出力機能

 上記のノードを組み合わせることで、Knowledge BasesやLambdaといったAWSサービスとの連携や、処理ロジックの実装をノーコードで実現できます。フローを構築した後は、本フローをAPIで呼び出し、利用することになります。

BedrockのKnowledge Basesのサポート対象が拡大! Sharepointも対象に

 生成系AIの出力精度を高める手段の一つに、検索拡張生成(RAG)手法があります。ビジネスシーンにおけるRAGの活用事例としては、自社に蓄積しているデータ・情報を生成系AIのデータソースに加え、出力の精度を向上させるといったことが挙げられます。

 Bedrockでは、Knowledge Basesという機能を用いてRAGを構成することが可能です。

 これまでは、データソースの連携先がS3のみとなっていましたが、今回のアップデートにより、データソースが追加になりました。

 具体的なデータソースとしては、ウェブデータソース、Atlassian Confluence、Microsoft SharePoint、Salesforceが追加になっています。Knowledge Basesの設定画面を開くと、プレビュー版として上記のデータソースが設定可能になっています。

Knowledge Basesの設定画面からデータソースの設定が可能に
Knowledge Basesの設定画面からデータソースの設定が可能に

 ConfluenceやSharepoint、Salesforceといったサービスは、企業の情報やデータが蓄積されやすいデータソースであるため、これらの情報を有効活用できる点は嬉しいのではないでしょうか。

まとめ

 今回は、Bedrockeの注目アップデートを紹介しました。各アップデートはプレビュー版であるものの、今後の生成系AI活用をより便利に、有効に活用できるようになるアップデートでした。今後も生成系AIのサービスアップデートに注目していきたいと思います。

 本記事が今後のAWS活用のお役に立てば幸いです。

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この記事の著者

橋原 朋央(株式会社NTTデータ)(ハシハラ トモヒロ)

 2017年にNTTデータに入社。 入社以来、小売・流通業界や金融業界に対して、パブリッククラウドを活用したシステム構築、運用に携わる。 興味のある領域は、コンテナ、CICD、IaC(Infrastructure as Code)等。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/20088 2024/09/12 11:00

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